ヒロ横浜デンタルでは歯科用電動注射器を使用しています

今月3日・4日に日本歯科麻酔学会が行われました。一年に一回のこの学会、新横浜に麻酔を専門にする多くの歯科医師が集まりました。

私が一番聞きたかったのは、恩師である東京医科歯科大学大学院麻酔生体管理学講座の深山教授の歯科用電動注射器の講義です。この分野は教授のご専門で、ヒロ横浜デンタルで使用している歯科用電動注射器もアネジェクトⅡという、教授が開発に携わられた最新の機種です。

今までの歯科用電動注射器は、形がガンタイプのものが多く、患者さんに恐怖感を与えたり、バッテリが後ろについているため、重心が後ろで使いにくかったりという問題点がありました。最新機種のアネジェクトⅡはペンタイプで、痛みを軽減するスピードコントロールがあり、操作もしやすく多くの問題点を解決しています。

興味深かったのは、海外の歯科用電動注射器の紹介です。デザインが洗練されているということも面白かったのですが、手元は鉛筆のようで、フットコントローラーで調節するものがいくつかありました。また、現在日本では粘膜(歯茎)に注射するものしか販売されていませんが、海外では骨に注射するものも販売されているそうです。この骨内注射、教授も体験され、ちょっとこわかったようですが、実際には少し普通より痛いかなという程度だそうです。骨に注射するメリットは、歯に出入りしている神経は骨の中に埋まっているので、より確実に早く麻酔が効くことや、インプラントなど粘膜を開いて手術しているときに従来は麻酔があとから追加しづらかったところが骨に直接追加できるということではないでしょうか。

麻酔は年間6000万本も使われているそうです!ですが、まだまだ麻酔にまつわる不快な事項は解決されていないところがあります。深山先生は、将来はボールペンみたいに小さくポケットに収まる歯科用電動麻酔器を開発したいとおっしゃっていました。技術的には可能だけれど、値段がすごいことになるそうです。6000万本もの頻度があるのならば、より快適な麻酔になるといいと思います。将来的には、”上手な麻酔”の技術料というのもありうるかもしれません。

今回も色々勉強になる学会でした。(生澤)

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。