ラバーダム

ヒロ横濱デンタルで、歯の神経の治療に必ず使用しているラバーダム

今回はこれについてご紹介します。

歯の神経の中にはもともとバイ菌はいないので、神経の治療のときは菌のいない清潔な環境・道具で治療しないと、神経の空洞(歯髄腔)にバイ菌を持ち込んでしまいます。
そこで、ラバーダムを装着すると唾液が入らず、清潔に治療できます。
手術をするとき、清潔な布を被せて、手術するところだけ見えるようにするのと似ています。(テレビなどで、手術の光景をご覧になったことがあれば、何となくおわかりかと思います。)

ラバーダムのよい点は、他にも、手術部位を見やすくする、舌や頬などが傷つくのを防ぐ、治療器具の落下を防ぐなどが挙げられます。

 

ラバーダムと一言でいっても、部品がいくつかあります。

①     ゴムのシート ②クランプ(歯にかける金属のわっか) ③フレーム(枠) です。

ゴムのシートに穴を開けるのですが、治療する歯だけ穴から覗くようにします。連続で2,3個穴をあけて、いくつか歯を出すという場合もあります。

またクランプは 歯の種類によって、いくつか使いわけています。前歯用・上の奥歯用・下の奥歯用・色々使えるタイプなどです。歯の形にあわせて選んでいるのですが、意外にうまくかけられず、苦労する場合があります。。。しかし、ラバーダムがなければ根の治療ができない!ので、ここはがんばります。

一番困るのは、歯が虫歯などで大部分欠けたような状態です。クランプをかけるところがないため、とても困ります。そのときには隔壁(かくへき)を作ります。プラスチックの材料と歯のまわりに金属のリングをくっつけて、一見歯のように、壁を作ります。(イメージとしては、雨や風を防ぐプレハブとかほったて小屋でしょうか??)この作業は、歯が欠ければ欠けるほど難しくなります。

 

というわけで、ラバーダム装着は、たかがラバーダムされどラバーダムという感じで、とても大切な工程です。ラバーダムを装着された患者様は、なかなか大変かとは思いますが、どうかご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

なお、隔壁を作らなければいけないほど、歯が欠けたような大きな虫歯や、夜眠れないほどの痛みがあった歯など、放置せずに、お気づきになった段階で、あるいは定期健診で、どうか早めにお越しくださいm(;;)m

(生澤)

 

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