父親の背中

ヒロ横浜デンタル院長の高橋 浩です。

先日両親が上京してきました。父は現在難病を抱え、歩くのがやっと。専門の先生が私の地元北海道にはいないため、半年に一度上京してきます。

父はとても不器用で、言葉で何か語りかけて私たちに何かを伝えるタイプの人間ではありませんでした。器用な言葉が使えず、自分の言いたいことが相手に伝えられなく、よく私も誤解していた気がします。言葉というものは本当に難しいものですね。私も自分の思いを表現するのがあまり得意な人間ではない気がします。父は物事を言葉で語りかけるよりも、まさに背中で私達に示してくれた人間だったのだと、自分が父親になったり、責任のある立場に立ったりするようになってひしひしと感じています。

車に座るのがやっとな父を、後部座席に乗せ、バックミラー越しに見る姿。随分と小さくなってしまいました。父は不器用な分、行動で私達にいろんなことを示してくれました。

私が高校生の時、生徒会をしていた時のことでした。学祭の迷路を製作中、予算が足りなくなり、断念するか他に方法がないか悩んでいる最中、農繁期の忙しい中トラックに材料を満載し学校まで駆けつけ ”これを使え” とだけ言って帰って行きました。迷路は無事完成。まさに迷路から出口が見つかった一瞬でした。

親の背中を見て子は育つ、トップを見て組織が育つ。親を批判していた頃や他の組織を批判していた頃がありました。いざ自分が親やトップにたって、実際に行動することの難しさを身にしみて感じる毎日です。

高橋 浩

 

 

 

 

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