歯ぎしりをしますか?

こんにちは、歯科医師の生澤です。

先日届いた雑誌に面白い記事がのっていたので、ご紹介したいと思います。

神奈川歯科大学学長 佐藤貞雄先生が書かれた”ヒトはなぜ歯ぎしりをするのか”という記事です。

”動物にとって噛むという行動は、攻撃性の表現であり、敵に遭遇するという最大の不安ストレスに対して、攻撃的に噛むことでストレスを発散している。人間の場合、攻撃性は、大脳新皮質によって抑制され、ストレスは精神領域に蓄積される。人間は睡眠中に歯ぎしり(ブラキシズム)をすることでストレスを発散し、健康を維持していると考えられる。咬合を中心とする歯科医学が生体にとって重要なのはこの点である。咀嚼器官の本来の役割が、ストレスの発散にあるとすると、歯ぎしり(ブラキシズム)という強大な筋力に対応した咬合のあり方を構築することもとても重要である。”

先生は多数の論文の実験データをふまえながら、このように述べられています。

なるほど~。ストレスから歯ぎしりをするというふうに理解していましたが、ストレス発散し、健康を維持するために歯ぎしりをするのですね。

歯ぎしりしていいんですね。とはいえ、歯ぎしりにお困りの方、夜寝るときにはめるマウスピースをお作りしていますので、ご相談ください。

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ラバーダム

ヒロ横濱デンタルで、歯の神経の治療に必ず使用しているラバーダム

今回はこれについてご紹介します。

歯の神経の中にはもともとバイ菌はいないので、神経の治療のときは菌のいない清潔な環境・道具で治療しないと、神経の空洞(歯髄腔)にバイ菌を持ち込んでしまいます。
そこで、ラバーダムを装着すると唾液が入らず、清潔に治療できます。
手術をするとき、清潔な布を被せて、手術するところだけ見えるようにするのと似ています。(テレビなどで、手術の光景をご覧になったことがあれば、何となくおわかりかと思います。)

ラバーダムのよい点は、他にも、手術部位を見やすくする、舌や頬などが傷つくのを防ぐ、治療器具の落下を防ぐなどが挙げられます。

 

ラバーダムと一言でいっても、部品がいくつかあります。

①     ゴムのシート ②クランプ(歯にかける金属のわっか) ③フレーム(枠) です。

ゴムのシートに穴を開けるのですが、治療する歯だけ穴から覗くようにします。連続で2,3個穴をあけて、いくつか歯を出すという場合もあります。

またクランプは 歯の種類によって、いくつか使いわけています。前歯用・上の奥歯用・下の奥歯用・色々使えるタイプなどです。歯の形にあわせて選んでいるのですが、意外にうまくかけられず、苦労する場合があります。。。しかし、ラバーダムがなければ根の治療ができない!ので、ここはがんばります。

一番困るのは、歯が虫歯などで大部分欠けたような状態です。クランプをかけるところがないため、とても困ります。そのときには隔壁(かくへき)を作ります。プラスチックの材料と歯のまわりに金属のリングをくっつけて、一見歯のように、壁を作ります。(イメージとしては、雨や風を防ぐプレハブとかほったて小屋でしょうか??)この作業は、歯が欠ければ欠けるほど難しくなります。

 

というわけで、ラバーダム装着は、たかがラバーダムされどラバーダムという感じで、とても大切な工程です。ラバーダムを装着された患者様は、なかなか大変かとは思いますが、どうかご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

なお、隔壁を作らなければいけないほど、歯が欠けたような大きな虫歯や、夜眠れないほどの痛みがあった歯など、放置せずに、お気づきになった段階で、あるいは定期健診で、どうか早めにお越しくださいm(;;)m

(生澤)

 

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歯磨き剤を使ってむし歯を防ぎましょう。

こんにちは。衛生士の高野です。

前回は、歯磨き剤のむし歯予防効果についてのお話でしたが、今日はフッ化物配合歯磨剤の効果的な使用方法をご紹介します。

使用する歯磨き剤のフッ化イオン濃度と、使用量については、年齢別に違います。

使用方法については

① 年齢に応じた量の歯磨剤をつけます

② 歯磨剤を歯面全体に広げます

 

 

 

 

 

③ 2~3分間泡立ちを保つように磨きましょう

④ 歯磨剤を吐き出します

⑤ 10~15mlの水をお口に含んでください

 

⑥ 5秒間程度ぶくぶくうがいをします

⑦ うがいは一回だけにしましょう

 

 

 

 

⑧ 1~2時間は飲食を控えましょう

 

 

 

 

 

フッ素については勉強会・研修会のページにもアップしておりますので、こちらも参考にしてください。

https://www.hiroyokoden.com/report/report02.html

 

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定期健診、行っていますか?

つい先日まで暑い毎日が続いていましたが、涼しくなってきましたね。体調を崩してはいませんか?この時期、インフルエンザの予防接種に行かれる方も多いと思います。

ヒロ横濱デンタルでも、全員で予防接種を受けて、体調管理にも気を付けています。

さて、病院といえば、定期健診。定期的に健診を受けることは、自分の体の状態を知る良い機会です。私たちも毎年受診しています。

歯も同じです。定期的にお口の状態を診てもらうことで、むし歯や歯周病を未然に防ぐことができます。治療が終わったばかりだから大丈夫、きちんと磨いているから必要ない・・・と思っていませんか?

私たちヒロ横濱デンタルは、定期的にミーティングを行い、患者様の体調や食習慣などとあわせて、口腔内の状態について話し合っています。今の状態を確認し、これからどのような状態になるか、どう治療をすすめていくことが最善か、時間をかけて話し合います。

そうして治療が終了した皆様のことはとても気になります。

「かぶせものしたら、むし歯にはならない」と思っていませんか?ご自身の歯の上にかぶせているので、その隙間や段差に磨き残しがたまり、気が付いた時には中でむし歯が進行してしまっていたり、気付かないうちに歯周病がすすんでいたり・・・そんなことのないように、定期的に診せていただけたら、と考えています。

歯の健康を守ることは、快適な毎日を過ごすことにつながります。ぜひ「かかりつけ」の歯科医をもち、定期的受診をお勧めします。                                                                (高野)

 

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患者様からの贈り物

こんにちは、受付の福本です。

今日は、とある患者様から頂いた物についてご紹介します。

その方は、当院での治療を何度か受けられた後、治療中、口に水が溜まって喋れない言葉に代わって、スタッフにわかりやすいようにとこちらを自作していらっしゃいました。

当院では、治療中にお痛みの有無や、何かかれば教えてくださいとよく声をかけます。

必ずお返事を返してくださる方、手でジェスチャーをする方、頭を振ってジェスチャーする方など様々ですが、急に動かれると治療の内容によっては大変危険です。

それもあってか、先日、その方から白い封筒を預かりました。

中を開けてみると、いつもお持ちになるのと全く同じ物が・・・

治療中に自分の状態をなかなか伝えれられないので、他の方にも使ってもらえてたら、とご自身のものと全く同じ物をもう一組病院にくださったんです。

頂いたものは大切に病院に保管してありますので、治療中にお使いになりたい方がいらっしゃいましたら、スタッフにお声をかけてください。

 

 

 

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SDSヘルスカウンセリング マスターコースに参加してきました。

こんにちは院長の高橋です。9月29日30日とマスターコースを取得して参りました。

私たちのヒロ横浜デンタルでは、宗像先生指導の元に監修されているヘルスカウンセリング研修をスタッフ全員が受講しております。

ヘルスカウンセリングと聞くとどういうことを皆様は想像されますか?

私たちが専門としている顕微鏡治療(マイクロスコープ)や神経治療(根管治療)とは少しかけ離れたイメージがありますね。この研修は患者様と接する時に患者様の状態を把握し、どの様に接して行くかという研修会です。皆様にもトラウマが少なからずあると思います。特に歯医者さんは小さい頃の痛いイメージ、押さえつけられて治療したイメージ、先生やスタッフが怖いイメージを少なからずお持ちだと思います。そのような歯医者に対してのトラウマをどのように打ち消していったらよいか?というのを学ぶ研修会です。

私たち医療従事者は常に人間的にも精進し成長し、気持ち的にも常に余裕を持った臨床を行わないと患者様に安心して治療を受けて頂けなくなります。

私たちヒロ横浜デンタルは、ただ技術を向上させるだけでなく人としても皆様と一緒に成長できる様に日々取り組んで行きます。

一般の方も受講可能です。歯科以外にもトラウマがある方。是非受講をおすすめします。

http://www.healthcounseling.org

http://www.sat-counseling.com

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2012.9.27 歯医者が嫌いなあなたこそ、まめに歯医者へ行ってください

こんにちは、受付福本です。歯医者さんで治療をするのは誰でも苦手だと思います。

お電話のお問い合わせで多いのが、1ヶ月以上前から症状が出ていたのですが、ここ数日とっても痛くなったので見てください・・・

勿論そのお気持ちわかります。ですが、症状が出てからの治療は、やっぱり痛みを伴う治療になることが多いんです。

歯医者さんが嫌いな方ほど、半年に1回でもクリーニング・定期健診に歯医者を訪れてもらえれば、初期虫歯の段階で発見されて手を打つことが出来るので、痛くない治療で済むんです。

怖い→歯医者へ行かない→虫歯進行→痛い→仕方なく歯医者へ→やっぱり痛い治療・・・

歯医者=痛いところというイメージで、敬遠しないであげてください。

虫歯は怪我や腹痛と違って、様子をみていても勝手によくなることはありません。

歯ブラシをサボれば虫歯になるし、虫歯は治ることなく少しづつ進行してゆきます。

出来たら必ず治さなくてはいけないので、治すなら大きくなる前に歯医者へ行ったほうが

痛みも時間も費用だって少なくて済むと思います。

分かっていても、歯医者さん怖いですよね・・・一歩踏み出す勇気を持ってください!

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ペンシルバニアマイクロサージェリー(外科的歯内療法)研修

こんにちは,院長の高橋 浩です。11月のペンシルバニアの研修の後半は外科的歯内療法(マイクロサージェリー)の実習になります。あまり聞きなれない言葉だと思います。これは精密根管治療(歯の中の神経の治療)をしても汚れの30パーセントはどんなに腕のいい先生でも取り切れないといわれています。そのため歯によっては歯の中だけの治療ではなく、歯茎の外からの顕微鏡(マイクロスコープ)を使った手術が必要となってきます。ペンシルバニア大学の実際の手術を見ながら更なる技術向上に努めてきます。

 

Microsurgery Training _ Endodontics _ Academic Departments _ Departments & Faculty _ Penn Dental School

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ペンシルバニアマイクロエンド(精密根管治療)研修

こんにちは。院長の高橋 浩です。今年の11月4日から14日までペンシルバニア大学の研修に行ってまいります。初回のコースは顕微鏡を使って歯の中の神経を治す治療のトレーニングです。日々臨床で行っていることではありますが、新しい技術や材料がどんどん開発されており、遅れを取らないように知識を更新してゆきます。

 

Microendodontic Training _ Endodontics _ Academic Departments _ Departments & Faculty _ Penn Dental School

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ACLSコースに参加して

こんにちは。歯科麻酔科医の生澤です。
今回は8月に参加したACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)のコースについて書かせて頂こうと思います。簡単にいうとアメリカ心臓協会の救急蘇生のコースなのですが、BLS(Basic Life Support)をうけていて有効期限内でないと受けられないので、今回チャレンジしてきました。これらのコースは前もって勉強して、薬理や薬品・心電図を理解しプレテストを自分でやっていき、当日実技と筆記試験を受けるというスタイルでした。

2年以内にBLSを受けているものの実際やってみるとあやしいところも出てきて、ちゃんと更新していかないと抜けてしまうと実感しました。

今日はACLSの中でも、Stroke    (脳卒中)についてです。

何かがおかしいけれど、何かわからない。ということがあったら、知識の引き出しがあるのとないのとでは、結末が大きく変わってしまうかもしれません。
ですから、脳卒中の3つの所見をしっておきましょう。高齢化社会では自分の身の回りを含め、遭遇する可能性も大です。
1.顔面下垂(歯をみせるように指示しても顔の片側の動きが悪い)
2.上肢脱力(片側の腕を持ち上げられない)

3.言語障害(はっきり話せなくなる)

これらはThe Cincinnati Prehospital Stroke Scaleとよばれていて1つでもあてはまると72%の確率で、全てあてはまると85%以上の確率で脳卒中であるということです。

肝心なのは、検査をして脳梗塞であれば、発症から3時間以内にrtPA(recombinant tissue plasminogen activator)という薬を使うと、よりよい結果が得られるということです。ですから、発見者が脳卒中ではないか、と疑って救急車を呼ぶのがとても大事なのです。

歯科のブログに脳卒中の話とは、少し関係ないと思われるかもしれませんが、近頃AEDが急速に普及してきて認知度が上がっているように、脳卒中も認知度があがってほしいとインストラクターの方がおっしゃっていたので、とりあげてみました。ご参考になれば幸いです。

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